プレミアム・ビジネス・パートナーズは、日本の伝統的な「和財」事業を手がけます

船津 今日はそれぞれ、インテリア商品、デジタルコンテンツ、食やアートという異なる分野で「日本らしさ」を発信する3人が集まりました。まず、皆さんが考える「日本らしさ」について語っていただきたいと思います。
石橋 よく日本人は農耕民族といわれますが、農業というのは究極のリサイクル文化だと思います。食べたものが土に還って、それがまた食物になる。稲を収穫したら藁を編んで道具を作る。自然の中にある素材を利用するのが上手な民族だと思います。
船津 四季という気候の中からも多くのものが生まれています。土壁に上塗りされる漆喰は、梅雨の時期には空気中の水分を吸い取り、反対に、冬の乾燥する時期には水分を放出する。「循環型社会」というキーワードが注目されていますが、日本は昔から自然と共存するという考え方のもとで「循環型社会」を実践していたわけですよ。
石橋 いぐさに限らず日本の伝統的な産業は、大半が江戸時代までに発展したものです。特に戦後、海外の文化が流入して文化が大きく変化しました。伝統を守らなければならない部分と、今までの伝統を見直すことで革新していく部分のバランスがとても難しい。
船津 西洋製=カッコいい、日本製=ダサいという風潮がありますよね。明治維新で日本は大いにカルチャーショックを受けて、素直に西洋文化を取り入れてきたわけですが、そういう西洋偏重主義みたいなものが、あるときは行き過ぎていたのかも知れません。
石橋 「日本も捨てたモノじゃない」と思ってもらうためには、日本の伝統的な価値観と、現代的な要素が融合している必要がありますね。今回の『Tatami-Pad』もハイテクとローテクの融合がテーマでした。
船津 日本人の情報発信力という点ではどのように考えますか。日本には奥ゆかしさの文化というか、控えめであることを美徳とする精神性があります。僕は『Tatami-Pad』のポイントは2つあると考えていて、一つは、iPadを持っている人に畳に触れてもらうこと。もう一つは、外国人に畳という日本の伝統文化をアピールしうる商品だということです。
鷲頭 今までは「畳」は「体験する」ことしかできなかったと思います。畳のある部屋を訪れる。そこには畳が敷かれている。でも、『Tatami-Pad』は、体験にプラスして、それを実際に手にとって伝える、伝播する力を持っているんですね。自分で買ったり、人にプレゼントしたり。感触、手触り、香りを含めて畳の雰囲気を手にとって感じてもらえる。
石橋 情報発信という意味では、日本の良さというのは、決して押し売りして根付くものではありません。西洋的なものと融合することで伝わる部分があると思います。『Tatami-Pad』は、畳のことを「何となく知っている」海外の人にも実際に体験してもらうきっかけになる商品と位置づけています。
鷲頭 『Tatami-Pad』は五感に訴える商品ですよね。ネット上でも「畳の匂いがするのか」という質問がありましたし、従来の商品ではなかなか届かなかった「五感」を刺激するガジェットアクセサリです。